【サイト制作】「風」を、そのままサイトの手触りに。合同会社FUURING様
富山県砺波市。
立山連峰を望むまちで、新しく事業を始める。 そのスタートに合わせて、コーポレートサイトをゼロから立ち上げたプロジェクトです。
何を載せるかを決めるところ——要件定義から、ご一緒しました。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| クライアント | 合同会社FUURING 様(富山県砺波市) |
| 業種 | SNS支援・経営伴走支援 |
| ご支援内容 | 要件定義・情報設計・Webデザイン・実装 |
| 制作期間 | 約3ヶ月(要件定義・デザイン2ヶ月/実装1ヶ月) |
| サイト | https://fuuring.jp/ |
01. 新規事業のサイトには、「正解の材料」がまだない
既存事業のリニューアルであれば、実績も、お客様の声も、伝えるべき強みも、すでに手元にあります。 新規事業はそこが違います。まだ何も起きていない状態から、「何を伝えるか」を決めるところから始まる。
だから今回は、デザインの前に要件定義から入りました。
- この会社は、誰の、どんな困りごとに応える会社なのか
- サイトに来る人は、何を確かめたくて来るのか
- 最初の一歩として、何をしてもらえたら成功なのか
新しく立ち上がる会社にとって、サイトは名刺であり、事業計画の要約でもあります。 ここを曖昧にしたまま見た目から入ると、きれいだけれど何の会社かわからないサイトになります。要件定義は、デザインの前工程ではなく、デザインの一部だと考えています。
02. 代表のお人柄を、崩さない
FUURING様とお話ししてまず感じたのは、代表の福田様の穏やかで、やさしいお人柄でした。
「孤独な経営者に寄り添う伴走者でありたい」。そう語る方が運営する会社のサイトが、勢いのある強い言葉と、鋭いデザインで埋まっていたらどうでしょうか。実際にお会いしたときのギャップになります。サイトが最初の接点である以上、ここでの印象と、実際にお会いしたときの印象が一致していることが何より大事でした。
そこでデザインの基準を、「かっこいいかどうか」ではなく、「この人が言いそうかどうか」に置きました。
強いコントラストで押し切らない。急かさない。余白を詰めない。 情報を詰め込むより、ゆっくり読める速度を優先する。 結果として、静かで、けれど頼りなくはない——そういうトーンに落ち着きました。
03. 社名を、あしらいへ


「FUURING」という社名には、「風」=変化・流れ・可能性と、「輪(RING)」=人と人のつながりという意味が込められています。
これほど視覚化しやすい社名は、そう多くありません。使わない手はありませんでした。
サイト全体に、風が通り抜けるようなあしらいを配置しています。 直線で区切らず、流れる線で場面を切り替える。スクロールに合わせて要素がやわらかく現れる。装飾のためではなく、社名の意味をページの動きそのもので伝えるための設計です。
言葉で「風のような存在でありたい」と書くことはできます。ただ、書いてあることと、見て感じることが一致したときに、ブランドは初めて伝わります。
04. 「万人が快適」を、具体的な数値に落とす


もうひとつ大切にしたのが、ご高齢の方でも親しみやすいことでした。
FUURING様が向き合うのは、地域の店舗や施設の経営者の方々です。全員が若く、スマートフォンに慣れているとは限りません。文字が小さくて読めない、リンクが押しにくい、どこを見ればいいかわからない——そうした理由でサイトを閉じられてしまえば、デザインの良し悪しは関係がなくなります。
そこで「やさしい」「親しみやすい」という感覚的な目標を、判断できる基準に置き換えて設計しました。
デザインのポイント
- 本文の文字サイズと行間に、読みやすさの下限を設定する
- 文字色と背景色のコントラストを、装飾部分も含めて確保する
- タップ領域を、指で押せる大きさで統一する
- 1画面に置く選択肢を絞り、迷いどころを作らない
- スマートフォン用に別の画像を用意し、小さな画面でも主題が伝わるようにする
「万人が見て快適」は、感性の話に見えて、実際にはほとんどが設計の話です。
05. デザイン1ヶ月、実装1ヶ月
要件定義でサイトの骨格を固め、デザインに1ヶ月、実装に1ヶ月。
ページ構成は、事業支援・ご支援の流れ・実績紹介・代表紹介・メンバー紹介・コラム・お問い合わせ。 新規事業の立ち上げ時点で必要なものを揃えつつ、実績が増えていくことを前提に、後から積み上げられる構造にしています。お問い合わせの導線は、地域のお客様が使い慣れたLINEとInstagramを主軸に据えました。
まとめ
新規事業のサイトは、まだ存在しないものを形にする仕事です。 だからこそ、その会社らしさをどこから引き出すかが問われます。
FUURING様の場合、それは代表のお人柄と、社名そのものの中にありました。 新しく何かを足すのではなく、すでにあるものを見つけて、丁寧に翻訳する。今回もその立ち位置でした。
新規事業の立ち上げに合わせたホームページ制作をお考えの方は、お気軽にご相談ください。要件定義からご一緒できます。
ホームページって、会社を実物より良く見せる道具じゃないんです。
なので、サイトで受けた印象と、会ったときの印象がズレていたら、それはもう失敗しているはずなんですよ。